「商社×メーカー」の枠にとどまらない
多様かつ複合的な価値の提供を目指します。

私は、ラクト・ジャパンの創業メンバーの一人として会社設立に携わり、創業後は主に乳原料の営業管理職として実績を積み重ねてきました。2007年からは、当時のシンガポール拠点の責任者として海外でのマネジメントも経験して同拠点の基盤強化に注力し、2017年2月に社長に就任しました。私の社長としての最大の使命は、当社が長年にわたり培ってきた強みを生かして持続的に会社を成長させていく礎を強化し、それを次世代に継承していくことだと考えており、その考えは従業員全員に伝えています。 
また、経営および事業運営全般においては、「公平・公正」の考え方に重きを置いています。これまでの海外勤務などの経験を通じて、仕入先と販売先は対等な立場であり、両者を公平・公正につなぐことが重要だと実感し、この考えを社内外に浸透させていくよう努めています。

 

ラクト・ジャパンの最大のミッションは、乳原料などの自給率が低い日本市場、アジア市場に対して、海外からの供給を確実に担保することだと認識しています。その中にあっては、世界の限られた資源を日本市場に安定供給するだけでなく、仕入先と販売先を公平・公正につなぐかけ橋となって、相互に適正かつ有益な取引を実現することを大切にしています。

 

ラクト・ジャパンは2023年に創業25周年を迎えましたが、私はこれを「第二の創業期」と捉えています。そこで、次なる25年に向けた企業理念体系の見直しを指示し、次世代を担い、未来を切り拓いていくメンバーが中心となって、新たなパーパス、ミッション、バリュー、行動規範を策定しました。

 

そして、私たちはこのパーパスの達成に向けて、既存事業の枠にとどまらない多様な価値の創出・提供を目指す方針です。ラクト・ジャパンは乳製品専門商社として創業し、現在も商社活動による収益が全体の約8割を占めています。その一方で、2003年に東南アジアでプロセスチーズの製造販売事業を開始し、現在まで事業規模と利益を拡大し続けています。今後は、新たな企業理念体系のもとで、商社活動と製造活動を両輪としながら、これからの時代に求められる「食」のニーズを捉え、ステークホルダーの皆さまに多様かつ豊かな価値を提供することで持続的な成長を実現していきます。