“ラクト・ジャパンらしさ”を守り、

ステークホルダーの皆さまに多様かつ豊かな価値を提供する
「複合型食品企業」を目指していきます。

このたびラクト・ジャパンの代表取締役社長に就任いたしました、小島新です。私は創業メンバーの一人として会社設立に携わり、創業当時は乳原料の営業担当者として実績を積み重ねました。

設立当初は、名刺を持って営業先に出向いても、設立したばかりで知名度のない会社から乳製品原料を買っていただくのは簡単ではなく、大変苦労したことを思い出します。それでも、柔軟かつ敏速なサービスと、乳製品のプロフェッショナルとしての提案力を最大限活用することによって、お客さまからの信頼を積み重ね、当社は事業を拡大してきました。無名で小さな会社だからこそ、「お客さまに貢献したい」という気持ちを強く持って、その時々にお客さまから求められていることに耳を傾け、それを具現化すべく努力してきました。大手企業と同じことをやっていては勝てないという意識を常に持ち、誰もが一生懸命に、常に謙虚な姿勢で営業活動を行ってきたことで、それを横で見ていた後輩たちにもその思いや手法が受け継がれ、結果として今のラクト・ジャパンの企業文化が形成されてきたのではないかと思います。

 

この企業文化を礎としながら、2003年には東南アジアでプロセスチーズの製造販売を開始するなど、事業の幅を広げ、今ではあらゆる乳製品原料を取り扱い、国内随一の規模と調達力を誇る専門商社として、広く市場で認知していただける存在となっています。
社長就任の発表に伴い、国内外の取引先の皆さまからさまざまなお祝いのメッセージをいただきました。そのなかには“ラクト・ジャパンらしさ”という言葉が多くみられ、私たちがこれまで大切にしてきたことを感じ取っていただいているのだと改めて認識しました。今後も、創業時から続く“ラクト・ジャパンらしさ”を守り続けていきたいと思います。
 

一方で、事業環境はめまぐるしく変わっています。上場会社として求められることも年々ハードルが上がっており、ガバナンスの強化やIR活動には引き続き力を入れていく考えです。また、新たにROICを経営管理指標に組み込むことによって、事業ポートフォリオの変革も視野に入れ、利益率や資本効率の改善を図っていきます。そして、「世界を食で繋ぎ、人々を健康に、そして笑顔にする」というパーパスを達成するために何をしていくべきか、時代の流れを見極めながら、固定観念にとらわれることなく、柔軟な発想で経営判断を行っていく所存です。

 

持続的な成長に向けて、ラクト・ジャパンは商社機能とメーカー機能を両輪とし、これからの時代に求められる「食」のニーズを捉えることによって、ステークホルダーの皆さまに多様かつ豊かな価値を提供する「複合型食品企業」を目指していきます。