調達に関する基本的な考え方

ラクト・ジャパンは食品専門商社として、仕入先の選定が安全性確保の第一歩であると考えています。
取引にあたっては仕入先に対し、サプライヤー監査を実施します。品質、技術力、顧客対応力や、各生産工程における安全管理体制に問題が無いか厳正にチェックし、生産現場を直接、現地まで出向いて確認することで、取引先選定基準の水準を保っています。特に、日本の輸入基準や顧客の求める安全性・品質レベルをクリアできる製造プロセスが確立できているか、工場がフードディフェンスやセキュリティに対応できているか等を綿密に調査します。基準に満たない仕入先とは取引が開始できないルールがあります。また、既に取引をしている仕入先についても、定期的なサプライヤー監査の結果、基準未満に陥ってしまい改善ができないと判断された場合、取引を中止するケースもあります。

 

また、近年では、販売先による仕入先への視察・監査も増加しており、その際にもラクト・ジャパンの担当者が必ず同行しています。その中で、販売先からの要望や指摘事項を把握するとともに、必要に応じて仕入先に対して改善のためのアドバイスを実施しています。サプライチェーンの中において、ラクト・ジャパンは製品の安全性・品質の向上を図るため、仕入先と販売先の間に立つハブとして機能しています。

 

また、海外・国内における物流段階においては、サンプル検査や第三者機関による品質検査の実施など、厳格な品質チェックの体制を敷いています。

 

高度化・多様化する販売先のニーズに適切な提案を行うためには、様々な仕入先を組み合わせながらビジネスモデルを構築していく必要があります。各国の法規制に加え販売先の要求水準を踏まえた安全・品質管理の徹底を、仕入先と共に取り組むことで、強固なパートナーシップを築き、共に発展できるよう取り組みを進めています。

乳原料・チーズの調達における取り組み

ラクト・ジャパンでは、生乳から作られる多種多様な乳原料やチーズを取り扱っており、その品数は500種類を超えています。乳製品原料は慎重な扱いが求められる商品であるとともに、複雑な関税制度があり、輸入時に厳しい検査・手続きが求められます。ラクト・ジャパンでは、長年の乳製品原料取引の経験で培った仕入・販売網を活用し、高い専門性を発揮して各種の基準をクリアしています。

サプライソースの多様化

ラクト・ジャパンのビジネスモデルにおいては、乳の生産のための牛の生育が不可欠ですが、牛の生育には相応の年月を要すため、突然の需要増に即応できるとは限りません。また、気候変動や干ばつ、病気の流行などによって牛の生育や泌乳に影響が及んだり、生乳生産が減少したりするといった可能性も考えられます。加えて、輸入品には為替相場や金利動向も影響します。このためラクト・ジャパンでは、販売先であるお客様の需要の見通しを細かく把握しつつ、欧州、オセアニア、北米等、世界各地にサプライソースを確保することで、安定的な供給の実現に努めています。

また、世界的に牛乳の消費量が増加する一方で、ビーガンなどの食生活の変化に伴った乳製品の需要減少の可能性もゼロでは無いことから、今後もグローバルな動向を見据えながらビジネスを展開する必要があると考えています。

トレーサビリティの確保

牛乳は、一般的に、各酪農家から集められた後、仕入先の保有する大きなタンクに入れられて管理されます。その際、仕入先では各酪農家から集められた牛乳のサンプルを保管しているため、仮に品質に問題があった場合でも生産農家まで遡って品質を確認することができ、サプライチェーン全体でトレーサビリティを確立しています。

 

また、国・地域や仕入先によって、生育過程でのホルモン剤の使用や、工程内における安全管理の基準や殺菌条件、包装の基準が異なるため、販売先の求める基準やスペックシートの要求事項をクリアできるよう確認・管理を行っています。取引開始の際には、仕入先の工場が異物の混入対策のための金属探知機やエックス線探知機を導入しているかどうか、従業員の安全対策ができているかなどの必須項目を確認するとともに、現地に赴いて実際の工程を確認しています。

 

近年は、販売先から乳製品原料のトレーサビリティや安全性に関する情報を求められる機会も増えており、関連情報の蓄積に努めています。販売先が、仕入先である乳製品原料メーカーへ監査に訪れる際には、ラクト・ジャパンの社員が同行し、仕入先、販売先、当社と三位一体となった状況の把握や改善活動を行っています。

食肉加工品の調達における取り組み

仕入先と一体となった高度な品質基準への取り組み

ラクト・ジャパンの食肉食材本部では、チルドやフローズンの豚肉、生ハムやサラミといった食肉加工品を取り扱っています。
売上の約8割が豚肉で、そのうち約7割は米国からの輸入が占めています。事業開始当初から、米国の大手メーカーと取引を行うとともに、カナダやスペインのメーカーからも豚肉を調達しています。また、スペインやイタリアの生ハムやサラミ等の輸入も行っています。

米国のメインサプライヤーは、長年世界各国の企業と取引があり、工程における品質管理やフードディフェンス、トレーサビリティ、環境配慮に関して厳格な基準を設けて生産を行っている高い信頼性を有する仕入先です。取引開始以来、その基準どおりに生産が行われているかどうか、ラクト・ジャパンの社員が現地を訪問して確認することも欠かしません。

 

日本の販売先向けの商品においては、特に、肉の部位やカットの仕方、包装の規格に対して厳格な要望が設けられるケースが多くあります。ラクト・ジャパンでは、仕入先にその高度な品質基準について指導すると共に適切な処理について仕入先と一体となり日々の改善を進めています。

豚肉におけるサプライソース管理

豚肉の輸入にあたっては、工場でチルドポークを海上コンテナに積載して封印し、海上輸送ののち日本で検査するまで開封することの無いソースローディングを行っています。輸送時も、温度管理を適切に行うことのできる海運会社を選定しており、仮に問題が発生した場合も温度チャート等をすぐに確認できる体制を整えています。

 

近年では、冷蔵・冷凍技術の向上に伴って輸入豚肉の用途が拡大しており、従来以上に一般生菌数の基準が厳格化する傾向にあります。また、TPP11や日欧EPA、その他FTAなどの国際的な貿易交渉が市場に及ぼす影響も無視できません。こうした動向を的確に捉えながら、ラクト・ジャパンでは今後も安定的な食肉加工品の供給に努めます。