2019年2月乳製品情報

脱脂粉乳・全脂粉乳情報

欧州産脱脂粉乳の相場は、引き続き堅調に推移。政府介入在庫は来月にも底をつく見通しであり、更なる価格上昇が進むと見込まれる。オセアニアでは、生乳生産のピーク時期を過ぎ、脱脂粉乳の生産量が減少していることや、生乳が全粉乳の製造へ優先されていることなどの要因でオセアニア産脱脂粉乳相場は大きく上昇。米国産は、需要が好調な為、相場上昇となっている。

 

バター情報

欧州産乳脂肪相場は、欧州バター及びクリームの需要が堅調である事や調達コストの上昇などにより、1月に入り上昇に転じている。また、欧州バター及びクリームへの強い需要は続いているが、春先にかけて生乳生産量が好調とは言えず、欧州産バター価格は短期的に横ばいか、若干強含みで推移する予想。

 

カゼイン情報

カゼイン相場は引き続き横ばい。欧州では、夏場の干ばつによる飼料不足の影響が大きく、カゼインの生産量増加は見られなかった。しかし、欧州の主要生産国の一つであるアイルランドでは、好調な生乳生産量を維持しており、カゼインの生産量増加の期待も高まるなか、需要面での変動要因は見当たらないため、急激に相場が上昇する可能性は低いと考える。

 

チーズ情報

2019年1月のCMEブロックチェダースポット相場は、1月末時点では、昨年12月末より上昇することとなった。これは11月から12月にかけ相場が大きく緩んだ際に、第1四半期の契約が集中した事が相場上昇の要因となっている。例年、夏場に近づくにつれて相場が上昇する傾向があるが、サプライヤーの供給面に注意しつつ相場動向の注視が必要。

 

ホエイ情報

米国産ホエイパウダーの相場は強含み傾向。依然としてホエイパウダー需要は強く、在庫はタイトな状況が続いている。米中貿易協定の影響で、中国向けのアメリカ産ホエイパウダーの引き合いが確実に減っており、それに引き換え欧州産の需要が強くなっている。欧州産ホエイパウダー相場は上昇傾向で、今後の米中間の追加関税処置の進捗に注視が必要。

 

乳糖情報

欧州産乳糖相場は、昨月に引き続き上昇している。製菓用途での需要がピークを迎えたこと、また中国からの引合いも増加したことにより相場は強含んだ。今後は、脱脂粉乳の政府介入在庫が底をつき相場が上がり始めていることから、タンパク調整用での需要が高まることが予想される。米国産乳糖相場には大きな変動はなく、今後は、引き合いの強い粒度の細かい乳糖・育児粉乳用乳糖についてのみ引き続きタイト感が見られ、それ以外の乳糖については徐々に相場が反転・緩やかな下落に進んでいくものと予想される。

 

国内情報

農林水産省が発表した2018年12月の全国生乳生産量は60万9,805トン。前年同月比0.2%減、4ヶ月連続で前年割れとなった。北海道胆振東部地震の影響により、9月の北海道の生乳生産量は大幅減であったが、その後の生乳生産量は堅調に推移し、最終的には前年比増加となった。また、農林水産省は2019年度の輸入枠数量を発表。バター2万トン、脱脂粉乳2万トンと設定された。

2019年1月乳製品情報

脱脂粉乳・全脂粉乳情報

欧州産脱脂粉乳の相場は、先月から引き続き上昇。中国や東南アジアを中心とする需要増が大きな要因と見られる。政府介入在庫についても今年早々には底をつくと予想されており、相場の上昇に、更に拍車がかかると見られている。オセアニア産については、豪州産は干ばつの影響が相場に反映され始めた一方で、ニュージーランド産についても、引き合い好調につき徐々に価格は上昇している。米国産については、需要が好調に推移し、相場上昇に繋がっている模様。

 

バター情報

9月以降軟調地合いであった欧州の乳脂肪相場は、12月に入ると下げ止まり、他主要産地との価格差は開いたままとなっている。年末需要が終わった年明けは、相場は下がる傾向にあるが、2018年は猛暑により牧草、穀物が不作であったため、今後の相場動向にどのように影響するか注意が必要である。米国においては、バターの在庫数量が大きく減少している。堅調なバター需要に加え、乳脂肪がクリーム製造に向けられ、供給が一層引き締まったことが要因。

 

カゼイン情報

カゼイン相場は引き続き横ばい。主要な産地であるニュージーランドの11月の生乳生産量は、引き続き好調であったが、先月同様、生乳を優先的に全粉乳の製造へと使用する動きが見られており、カゼインの生産量に変化は見られなかった。欧州でも、カゼインの増産は見られず、相場に大きな動きは無い。

 

チーズ情報

2018年12月のCMEブロックチェダー スポット相場は、クリスマス前に瞬間的に上昇したが、11月と比較して小幅に上昇。米国のチーズ在庫が過剰状態であると報じられているが、相場への影響は限定的である。欧州では、干ばつによる影響が一転し、生乳生産量は前年を上回る見通しが強くなっている。現在の支払い乳価の水準を維持できれば、更なる生乳生産量の増加と、欧州チーズ相場への影響が考えられる。

 

ホエイ情報

米国産ホエイパウダーの相場は前月から引き続き強含み傾向にある。ホエイパウダー需要は依然強く、特に高たんぱく製品の需要が旺盛なことから、在庫はタイトな状況にある。米国と中国の貿易摩擦の動向次第では、相場が変動する可能性もあるため、引き続き注視が必要。欧州産ホエイパウダー相場は、前月と同水準で推移。

 

乳糖情報

欧州産乳糖相場は、引き続き堅調に推移している。需給バランスの崩れた状況が続いており、乳糖相場は上昇。今後、需給の均衡が取れるにつれ、相場は横ばいに転じるものと思われる。米国産乳糖相場も、引き続き堅調に推移している。各メーカーは乳糖よりもパーミエイトの生産を優先しているため乳糖相場が上昇を続けており、今後はパーミエイトから乳糖への生産シフトが期待される。

 

国内情報

農林水産省が発表した2018年11月の全国生乳生産量は58万126トン。前年同月比0.4%減、3ヶ月連続で前年割れとなった。年明けの北海道産初妊牛相場は、小幅な上げに留まる見込み。乳牛の供給頭数の増加により、秋頃には相場はもう一段階値下がりをしている可能性がある。

2018年12月乳製品情報

脱脂粉乳・全脂粉乳情報

軟調に推移していた欧州産脱脂粉乳の相場は、上昇に転じている。アフリカや中国向けの引き合いが増えていることも要因となっている模様。オセアニア産については、乳量が豊富なニュージーランド産の価格は弱含みで推移しているものの、干ばつの影響が心配される豪州産の価格は若干上昇している。

 

バター情報

欧州の乳脂肪相場は前月に引き続き軟化しているが、依然他の主要産地との価格差は大きい。欧州内の乳脂肪に対する需要は引き続き強く、バター製造者は年末にかけて強くなる消費者向けの個包装バターの製造に注力している。一方、オセアニアでは、11月のGDTオークションの結果、バター、AFMとも値下げとなっている。

 

カゼイン情報

カゼイン相場は、引続き緩やかに上昇。主要な産地であるニュージーランドの10月の生乳生産量も天候に恵まれ好調であったが、生乳を優先的に全粉乳の製造へと使用する動きが強く、カゼインの生産は伸び悩んだ。また、欧州でも夏場の猛暑の影響で落ち込んだ生乳生産量を取り戻すのは難しく、カゼインの増産は見られなかった。

 

チーズ情報

中国のチーズ輸入量は、この数年前年比で二桁増を更新してきたが、米中貿易摩擦の影響もあり、その勢いに陰りが見え始めた。2017年度の世界のチーズ生産量は、前年比2.6%増となる2,110万トンとなった。

 

ホエイ情報

米国産ホエイパウダーの相場は、引き続き高値圏で推移している。価格が高止まりとなっているため、米国国内需要者においては買い控えが起きており、また、外国為替市場で米ドル高となっていることから海外需要者からの引き合いも弱まっている。

 

乳糖情報

欧州産乳糖相場は、右肩上がりが続いている。ただし、生乳生産量が前年比で減少しており、チーズ生産自体が振るわず、乳糖生産も大きな回復は見られない。また、米国産乳糖相場も緩やかに上昇している。米国でも欧州同様チーズの生産量が伸びておらず、乳糖生産量は前月比で減少している。

 

国内情報

農林水産省が発表した2018年10月の全国生乳生産量は59万6,526トン。前月に引き続き前年を下回った。しかし、北海道胆振東部地震の影響で9月は前年同月比4.7%減だった北海道生乳生産量が、10月に入り回復基調を見せている。バターについては、農畜産業振興機構(ALIC)が、11月に1,500トンのSBS入札を実施、競争倍率4.93倍と過去3年で最大倍率で全量落札となった。国内生乳生産量が減少の一途をたどる一方、牛乳・クリームの需要は堅調で、来年以降の原料乳調達は不透明な状況。国産業務用バターの値上げや販売制限が加速しており、輸入品バター確保を急ぐユーザーが増えている。