report

2015年5月乳製品情報(2015年5月31日)

脱脂粉乳・全脂粉乳情報 
粉乳相場は弱含みで推移している。EU、米国、オセアニアの生乳生産量は季節的増減はあるものの好調に推移しており、脱脂粉乳、全粉乳ともに供給は安定している。一方で、国際市場における需要は弱いため、短期的には現在の価格レベルで推移する可能性が高い。EUの閑乳期と中国の需要回復が重なると需給バランスが崩れることも考えられる。
 
バター情報 
4月の欧州バター相場は前月に続き緩やかに下落した。生乳生産のピークに差し掛かっているEUは在庫も増え、競争力が上向いている。一方で、オセアニアは季節的要因で生乳生産量が減少しており、好調な欧州との値差が縮小している。米国産バターは価格の高騰やドル高の影響で国際市場での競争力が低下している。
 
ホエイ情報 
米国産ホエイパウダーは好調なチーズ生産に後押しされ、前月に続き生産量を伸ばしており、在庫量も安定している。EU産はユーロ安の影響などで依然として国際市場で競争力を保っている。欧州及び米国は今後生乳生産の最盛期を迎えるため、更なる相場の軟化が予想される。米国産WPC-34の価格は横ばいから弱含みで推移している。
 
カゼイン情報 
カゼイン相場は軟調に推移している。カゼインの供給は安定しており、欧州においては季節的に生産量が増加傾向にある。一方で、市場参加者は価格下落の期待から第3四半期以降の買付けを控えており、需要は低調である。北米では相当量の規格外品が安価に出回ったことで正規品の価格も引きずられ相場は下落傾向にある。
 
乳糖情報 
欧米の乳糖相場は下げ止まりの兆しがみられる。欧州産乳糖はロシアの禁輸措置の影響で供給量が予想を下回っているのに対し、需要は蛋白調整用途などで増加傾向にある。米国においては現在の乳糖価格が生産コストに見合わないとしてホエイパーミエイトの生産に移行する動きがある一方で、西海岸の港湾混雑解消で需要が回復傾向にある。
 
チーズ情報 
2014年のロシアのチーズ輸入量は対前年比35%減の約26万トンであった。EUからの輸入は禁輸措置以前に輸入された約12万トンに留まり、例年輸入量の約26万トンから53%減少した。一方で、ロシア国内のチーズ生産は増加し、対前年比15%増となる約49万トンのチーズが生産された。米国CME相場は2月から値動きが乏しかったが4月後半に僅かながら価格に上昇が見られた。
 
国内情報 
2014年度の生乳生産量は前年度比1.6%減の733万トンであった。4月から牛乳の店頭価格が10円程度上がったため価格改定に伴う需要動向が注目されている。3月のバター及び脱脂粉乳の生産量は前年同月比増加、在庫量も増加したが、在庫の積み増しは十分ではなく、5月に公表される予定の輸入判断に関心が寄せられている。
To page top

2015年4月乳製品情報(2015年4月30日)

バター情報 
欧州相場は3月中旬から弱含みで推移している。欧州委員会はロシアの禁輸措置の影響を最小限にするためPSA(民間補助在庫)の2度目の適用期間延長を発表した。豪州は生乳生産量が増加したが国内需要が堅調で輸出力は乏しい状況だ。米国のバターは1月から2月にかけて在庫量が続伸した。米国は値動きが激しいが輸出市場で戦える価格圏内に戻ってきている。
 
ホエイ情報 
米国産ホエイパウダーは順調に生産され在庫量を積み増している。一方で、米国内外の需要は落ち着いており相場は横ばいから弱含みで推移している。米国産WPC-34の価格も同様に推移している。EUでは生産量減少も需要が安定していることで相場は横ばいもしくは若干の弱含みで推移している。米国産、EU産ともに更なる価格の軟化が期待されている。
 
カゼイン情報 
EUの生乳生産割当廃止に伴う生乳生産量の増加及び価格下落の期待から、購買量が減っておりGDTオークションでのレンネットカゼイン価格は大きく下落した。カゼイン価格の指標となる脱脂粉乳価格についても年初来の急激な上昇から一転、下落し始めている。順調な生乳生産と増産の期待の中、中国やロシアからの需要回復の目処が立っていないことから今後ももみ合いの展開が予想される。
 
乳糖情報 
欧州産乳糖相場は、横ばいもしくは軟調に推移している。好調な生乳生産と生産設備を増強した一部メーカーが増産体制に入るため、供給量は増加傾向にある。米国産についても蛋白調整用途の引き合いが落ち着いている事と、一部需要家が今後も相場が下落する事を期待し、必要最低限の数量だけ契約している事から相場は軟調に推移している。

チーズ情報 
ドイツ最大の乳製品メーカーDMK社は、EUの生乳生産割当廃止(2015/4/1~)後の生乳生産量増加を見込んで、過去3年間に5億ユーロ以上の設備投資をしていたことが明らかになった。3月の米国CME相場は値動きが乏しく、USD3,374/MTからUSD3,462/MTの間での取引となった。
 
国内情報 
2月の全国生乳生産量は先月までの20ヶ月連続減産から一転して前年同月日並みとなった。しかし、都府県は28ヶ月連続で減少しており、減産に歯止めがかからない状況である。また、北海道では複合的な要因で離農が加速しており、ホクレンは北海道の受託酪農家数が6,000戸を割ったと報告している。
To page top

2015年3月乳製品情報(2015年3月31日)

脱脂粉乳・全脂粉乳情報 
安定状態が続いていた粉乳相場は1月末辺りから上昇傾向になり、2月には更に値を上げた。ニュージーランドの干ばつやEUの生乳生産量の伸び率鈍化などの影響を受けて供給面での先行きが不透明になったことから引き合いが増えた。4月以降はEUの生乳生産量の動向が需給状況に大きな影響を与えるものと思われる。

バター情報 
2月のEU産バター相場は大幅に値上がりした。4月からの生乳生産割当撤廃で相場の下落が期待されているが暫くは緩やかに上昇、もしくは横ばいで推移するものと予想される。また、ニュージーランドでも南島の干ばつの影響を受けてgDTオークションの落札価格が上昇している。その他米国においても2月のCMEバター相場が1月の平均価格から約11%上昇した。
 
ホエイ情報 
米国産ホエイパウダーは順調に生産量を伸ばしており在庫量も安定している。米国内外の需要はさほど強くなく、相場は横ばいから弱含みで推移している。米国産WPC-34の価格についても同様に推移している。一方で、EU産ホエイパウダーはユーロ安の影響もあり、国際市場で競争力を有している。
 
カゼイン情報 
これまで軟調に推移してきたカゼイン相場が横ばい、もしくは上昇基調に転じてきている。EU、オセアニアが季節的要因でカゼイン生産が低調に推移し始めたこと、また、カゼイン価格の指標となる粉乳相場がここ数週間で急激な上昇を見せていることなどが影響している。需要は依然として低調ではあるが、徐々に活発化することが予想され、相場は堅調に推移していくものと思われる。
 
乳糖情報 
欧州における乳糖生産量は設備増強や生乳生産割当撤廃に伴う生乳生産増大により対前年比増加することが予想される。直近については安定供給により価格は軟調に推移するものと考えられる。米国産乳糖については生産が増加傾向にあり在庫量も高水準を維持している。西海岸での港湾混雑の影響があるものの相場は軟調に推移している。
 
チーズ情報 
スイス産チーズの最大製造者であるEmmi社は、スイスフランの対ユーロ上限撤廃による損失は3億77百万ユーロに達すると発表した。同社は輸出製品向け乳価の値下げなど一連の対策を講じるとしている。2月の米国CME相場は値動きが乏しく、USD3,374/MTからUSD3,407/MTの間での取引となった。
 
国内情報 
全国の生乳生産量は20ヶ月連続で減産となったが、減少幅は今年度で最少であった。2015年4月からバター・脱脂粉乳等向け加工原料乳価が¥2/kg引き上がり、製品価格の値上げが各メーカーから発表されている。しかしながら、この値上げを受けてもバター・脱脂粉乳共に供給量が確約されていない状況が多い。
To page top

トップへ戻る