9月に入り脱脂粉乳・全脂粉乳の国際相場は引き続き強含みにて推移している。9月上旬に行われたフォンテラの全脂粉乳オークションの平均落札価格が上昇したことをきっかけとして、多くの注文が殺到した事により、全脂粉乳、脱脂粉乳の相場上昇を更に加速したと思われる。特に干ばつの影響を受けているインドや中国からの引き合いが強くなっている模様。今まで価格競争力があったオセアニア産の相場高騰がさらに続くようであれば、EU産にも引き合いが強くなると考えられる。
2009年9月 のアーカイブ
[2009年9月]脱脂粉乳・全脂粉乳情報
2009年9月1日サマリー
[2009年9月]バター情報
2009年9月1日サマリー
EUでもバターの価格上昇傾向が明らかとなってきた。チーズ生産用原料乳の引き合いが増加し、原料となるクリーム(乳脂肪)が不足気味、且つ、メーカー在庫・流通在庫共に乏しいと言われており、今のところ価格が下がる要因が見当たらない。また約1ヶ月前から助成金削減の噂が絶えず、年内に数百ユーロカットとの予想も聞かれる。EU以上にオセアニアには緩衝となる在庫がないため、価格は高くともオセアニアから手当てできない分をEUに求める動きも出始めている。ここは早目の手当てを心がけておきたいところである。
[2009年9月]ホエイ・カゼイン情報
2009年9月1日サマリー
-ホエイ-
ホエイパウダーの相場は上昇を続けている。特にEU産のこの1か月の上昇は顕著で、1か月前と比べて約2割の価格上昇となった。底値であった今年1月時点からは約5割上昇している。需要も堅調で相場が緩む気配は見られず、引き続き上昇していく可能性が高いと思われる。また米国産についても昨今進行している米ドル安の影響もあり米国外からの需要は堅調な模様。
-カゼイン-
相場強含みの傾向を受けて、買いつけにかかるバイヤーがこの1か月で目立ってきた。需要と供給のバランスは 今のところ安定しており既契約は遅滞なく履行されているが、スポット的な需要に対応するサプライヤーの懐は浅くなってきている模様。
[2009年9月]チーズ情報
2009年9月1日サマリー
ロシアで8月20日にチーズ輸入関税の改訂が可決された。現在同国の輸入関税率はチーズ価格によって異なっていたが、新しい関税率は一律CIF価格の15%へと変更となり、最低関税額はEuro0.5/kgと設定された。Euro1.65/kg未満のチーズは関税がEuro0.7/kgからEuro0.5/kgへと関税額が減額となる一方、他価格帯のチーズ関税額は上昇する。新関税は可決から6ヶ月後に施行される予定。今回の輸入関税の増額はロシア国内の酪農家及び乳製品製造者の支援に加え、国家の防衛戦略にも寄与するとしている。
-米国 CME、チーズ市場-
9月のCMEマーケット価格は、9月中旬までUSD2,800/MT前半で安定的に推移していたが、後半から価格は急激に上昇を始め、9月28日の終値はUSD3,115/MTとなっている。米国の2009年5月のチーズ生産量は約39万トンで昨年同時期比較2.6%増、2009年1-5月の総生産量は189万トンとなり1.3%増加した。
[2009年9月]乳糖情報
2009年9月1日サマリー
主要生産国の欧州、米国共に乳糖相場は第3四半期比、更に値上がりする結果となった。依然として育児粉乳用途、脱脂粉乳の蛋白調整用途での引き合いが見られており、玉の確保には引き続き注意が必要な状態である。また、東南アジア諸国の食生活の欧風化、健康指向から乳製品の消費量が増加しており、乳糖に関しても需要を伸ばしている。メーカー在庫量も減少の一途を辿っているようだ。