8月上旬に行われたフォンテラのオークション価格大幅値上げを受けて、8月中旬頃から全脂粉乳相場は上昇に転じた。また脱脂粉乳についても、緩やかに全脂粉乳に連れて上昇に転じている。今まで市場において最安値であったオセアニア粉乳価格が上昇したことで、EU産と米国産の価格がオセアニア品より安い現象も一部では起きている。また脱脂粉乳については、EUと米国の在庫があるうちは急な上昇ではないが、強含みの相場状況に転じたと考えられる。また全脂粉乳については、引き続きオークションの動向によって左右されるので結果は注視しておきたい。
2009年8月 のアーカイブ
[2009年8月]脱脂粉乳・全脂粉乳情報
2009年8月1日サマリー
[2009年8月]バター情報
2009年8月1日サマリー
インドでの干ばつの影響は乳製品にも波及し、7月末から8月前半にかけて同国はオセアニア産のバターオイルを大量に買い付けた模様。この特需は新シーズンのオセアニア産バター・バターオイルの価格に少なからぬ影響を及ぼし価格の高騰に影響につながったと考えられる。EUではこれ以上の輸出増加につながる見込みが少ないとの理由で輸出助成金の増額では無く、むしろ削減に転じる可能性が出てきた。また米国でも景気悪化により自宅で過ごす時間が増えている傾向からか、家庭用アイスクリームの伸びと共にバター需要が増えている。各国とも価格は安定的から堅調な状況である。
[2009年8月]ホエイ・カゼイン情報
2009年8月1日サマリー
-ホエイ-
EU産ホエイパウダーの価格は引き続き上昇を続けているが、現行相場でも依然として脱脂粉乳代替としての価格メリットに優れる事から需要は堅調である。為替レートにもよるが、しばらくはこのまま相場上昇を続ける見通しである。また米国産についてはここ数週間ほぼ横這いにて推移している。
-カゼイン-
今年に入って継続的に弱含みを続けていたカゼイン相場は、この1か月で若干の強含みの兆しを見せている。本年初頭はEU、オセアニアとも過剰在庫気味であったが生産量を抑えた成果が表れ過剰在庫状態が解消されてきた模様。相場の下落は底を打ったと見てよいだろう。
[2009年8月]チーズ情報
2009年8月1日サマリー
-日スイス経済連携協定-
農林水産省から2009年8月14日付けでスイス特産チーズ(エメンタール、グリエール、ラクレット等)に対する関税割当が発給される旨が発表された。関税率に関しては、今後毎年約2.5%引き下げ、2012年に14.9%(現在の半分の税率)にする。数量の限度枠に関しては、初年度である2009年は350トン(9月から3月までのため)、2010年以降は640トンから2019年に1000トンとなるまで毎年40トン増加する。
-シカゴ商品取引所 チェダー相場-
7月前半はUSD2,400/MT前後で推移していたチェダー相場であるが、緩やかに上昇を続け、終値はUSD2,800/MT強であった。8月も強含みに推移を続けUSD3,000/MT(工場渡し価格)をはさんでの値動きとなった。米政府の脱脂粉乳の買い上げ価格の引き上げによる影響や、CWT屠殺プログラムによって見込まれている乳価上昇による傾向と思われる。
[2009年8月]乳糖情報
2009年8月1日サマリー
乳糖の主要生産国である米国、欧州共に依然堅調に推移している。先月あたりから聞こえている供給タイトの声はより一層強まっている。米国内の菓子向け需要の増加や育児粉乳、脱脂粉乳の蛋白調整用途での需要が依然増えている中、供給のタイト感を受けたユーザーは先物まで玉を確保する動きを見せており、こうした動きはより一層供給のタイト感を促がしている。従ってユーザーサイドとしては玉の確保を優先していく必要があると考える。